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エキスパートコラム

  • 2026.10.15

査定額=家の売却額ではない理由

査定額だけを見て売却を決めるのはNG!

 住み替えを考えるとき、まず気になるのが「今の家はいくらで売れるのか」ということ。そこで重要になるのが、不動産会社による査定です。査定額は売却計画を立てる上での出発点になる重要な数字ですが、その金額だけを見て売却を決めてしまうのは、注意が必要です。不動産会社によって査定額が異なることもあるため、金額の高さだけで判断せず、どのような根拠でその査定額が算出されたのか、また売却が完了するまでにどのような見通しが立てられるのかをしっかりと確認することが大切です。

 

査定額は実際に売れる価格ではない

 査定額とは、周辺の成約事例や物件の状態、市場動向などをもとに算出された「このくらいの価格で売却できる可能性が高い」という目安のことです。あくまで予想額であり、その金額で必ず売れることを保証するものではありません。また、査定方法は不動産会社ごとに異なるため、同じ物件でも会社によって査定額に差が出ることがあります。高い金額を提示されると安心しがちですが、その価格が本当に市場で通用するのかは別問題です。
 だからこそ、金額の大きさだけで判断せず、「なぜその価格になったのか」という根拠まで確認することが大切です。そのためにも、複数の会社に査定を依頼し、それぞれの内容を見比べてみるのもよいでしょう。

 

 見るべきは「売却後にいくら残るか」

もう一つ忘れてはならないのが、売却価格がそのまま手元に残るわけではないという点です。売却には、仲介手数料や登記費用、印紙税などの諸費用が発生します。さらに住宅ローンが残っている場合は、売却代金で残債を返済する必要があり、その分も差し引かれます。
 つまり重要なのは、「いくらで売れるか」ではなく、「諸費用や残債を差し引いて、いくら手元に残るか」を把握することです。この手残り額を正確に見積もっておくことで、はじめて現実的な資金計画を立てることができます。売却額を過大に見込んでしまうと、購入時の資金が足りなくなるなど、想定外の負担を招く可能性があります。住み替えを安心して進めるためには、売却価格だけでなく諸費用やローン残債まで含めて資金計画を立てることが欠かせません。
 査定額に一喜一憂するのではなく、手残り額を基準にした無理のない計画を立てることが、安心して住み替えを進めるための大切なポイントといえるでしょう。

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