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エキスパートコラム

  • 2025.9.15

終活における不動産の整理の仕方

 人生の終盤を迎えるにあたり、所有する不動産をどのように整理するかは重要な課題です。適切な方法を選択することで、老後資金の確保や相続時のトラブル回避につながります。主な整理方法とそれぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。


売却して現金に換える

 不動産を売却して現金に換えることで、老後資金が用意できる、分割方法での揉め事が減る、固定資産税の支払いが不要になる、といったメリットがあります。一方、売却のタイミングを逃して希望よりも低い価格で手放すことになると、住まいを失うだけでなく老後資金の確保が難しくなる可能性もあるので、慎重な判断が必要です。具体的な売却方法としては、単純売却、リースバック(家を売却して現金化し、その後も賃貸契約を結んで同じ家に住み続けることができる仕組み)の2種類があります。

生前贈与する

 生前贈与は、本人が生きている間に、将来相続人となる人に不動産を贈与する方法です。確実に意向どおりに不動産を渡せるだけでなく、相続人同士の争いを未然に防ぐことにもつながります。また、相続財産を減らすことにもつながるため、相続税を軽減できる可能性がある点もメリットの一つです。ただし、不動産の贈与を受けた人には贈与税や不動産取得税がかかる点に注意しましょう。

遺言書を作成する

事前に親族と話し合いをした上で遺言書を作成すれば、相続発生時に遺言書の内容に従って相続するだけで済み、相続人間のトラブルを避けることができます。ただし、相続税を軽減することは難しいため、不動産の売却や生前贈与をしない場合の選択肢として利用するのがよいでしょう。

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